【企画書/工程表 テンプレート付き】 成功するBtoBオフラインカンファレンスの創り方とは?? | コラム | 株式会社Growth DX

【企画書/工程表 テンプレート付き】 成功するBtoBオフラインカンファレンスの創り方とは??

現在(2026年1月時点)、「リード獲得」「リードナーチャリング」を目的とした多くのマーケティング施策がある中で、オフラインカンファレンス施策が非常に注目されております。
今回は、オフラインカンファレンス施策の注目されている背景、具体的な企画方法、進行方向を解説いたします。

また、オフラインカンファレンスの企画書テンプレート、工程表テンプレートもダウンロードいただけます。
ご希望の方は、是非ダウンロードください。

マーケティング施策の変化

オフラインカンファレンスについて考える前に、まずは従来と現在におけるマーケティング施策の変化を整理しておく必要があります。

かつて、顧客の購買活動におけるチャネルは非常に限定的でした。そのため、マーケティングファネルも比較的シンプルで、企業側も「どこで顧客と接点を持ち、どう刈り取るか」を設計しやすい環境にありました。

従来の主な購買チャネル例

  • 展示会での購買
  • リファーラル(金融機関・既存取引先など)経由の購買
  • 商社経由での購買
     (大手総合商社に加え、光通信・大塚商会のようなSMB向け販売代理店を含む)
  • Web検索(リスティング広告/SEOなど)からの購買

しかし現在は状況が大きく異なります。
マーケティングチャネルが爆発的に増えたことで、顧客の購買行動は一気に複雑化しました。

現在の主な購買チャネル例(従来型を除く)

  • 比較サイト
  • SNS広告
  • セミナー/ウェビナー
  • オンラインカンファレンス
  • 顧問サービス
  • マッチングサービス
    など

情報量が過剰に増えた結果、顧客視点では「どのサービスを選ぶべきか」という意思決定そのものが難しくなっています。
言い換えれば、選択肢が増えたことで、選ぶこと自体がストレスになっている状態です。

この変化により、「とにかくリードを大量に獲得し、インサイドセールスが架電・メールで一斉にアプローチする」という手法を取る企業も増えました。しかしその結果、顧客の購買体験はむしろ悪化していると言っても過言ではありません。

オフラインカンファレンスが注目される背景

こうした環境変化の中で、今あらためて求められているのが「顧客の購買体験そのものを向上させる取り組み」です。

選択の難易度が上がり、サービスの差別化も難しくなった現在において重要なのは、
「なぜこの会社が選ばれるのか」という理由を体験として提供することです。

では、より良い購買体験とは何でしょうか。
抽象化すると、その答えは非常にシンプルです。

「この会社/サービスは信頼できる」と感じてもらえるかどうか

人が何かを選ぶとき、最終的な意思決定を後押しするのは合理性だけではありません。
信頼、共感、納得感といった感情的な要素が大きく影響します。

「信頼できる会社/サービス」と感じてもらう方法には、主に以下のようなものがあります。

  • 信頼している人・コミュニティから紹介される
  • 購買プロセスの中で感動する体験(優れた提案、価値あるナレッジ)を得る
  • 権威性のある人物・企業が推奨している

これらを同時に、かつ高いレベルで実現できる施策こそが、オフラインカンファレンスです。

オフラインカンファレンスでは、以下のような価値を一度に提供することができます。

  • 顧客登壇による第三者視点でのティーアップ
  • 基調講演による権威性の創出
  • リアルな場でのコミュニティ形成
  • ナレッジ共有による「学び」と「感動」の提供

これらはすべて、「信頼できる会社/サービス」と認識されるために不可欠な要素です。

成功するオフラインカンファレンス/失敗するオフラインカンファレンス

では、オフラインカンファレンスを開催すれば必ず成功するのかというと、決してそうではありません。

感覚値ではありますが、世の中で開催されているオフラインカンファレンスのうち、短期・中期的に成果が出ていないものは約7割にのぼると考えています。
(なお、長期的成果については各社のKGI設定に依存するため、ここでは対象外とします)

ここでは、短期・中期的に成果が出ることを「成功」と定義し、その違いを整理します。

※短期・中期的成果とは

  • 商談創出・受注創出につながっていること
  • かつ、その獲得単価が許容CPA/CACを下回っていること

登壇内容について

成功するケース

  • 第三者の声を通じて「信用される会社」になることをゴールにしている
  • 第三者の登壇によって権威性を獲得する設計になっている
  • ナレッジ発信を通じて、参加者に感動を提供することを目的としている

失敗するケース

  • 自社サービスを知ってもらうこと、興味を持ってもらうことがゴールになっている

購買体験づくりについて

成功するケース

  • セッションを通じて「信頼」が醸成されたタイミングで、自然に深い接点へ進める導線が設計されている

失敗するケース

  • 属人的な営業アプローチで、無理に商談創出を狙っている

集客対象について

成功するケース

  • 新規リードだけでなく、既存顧客や提案中企業も招待し、
     「顧客」「検討中企業」「完全新規企業」が交流できる場をつくっている

失敗するケース

  • 新規リード獲得のみに注力している

特に多い失敗が、登壇内容に起因するものです。
「売りに行く」姿勢が強すぎると、顧客体験は一気に冷め、結果として購買にはつながりません。

オフラインカンファレンスの企画方法

ここまで抽象的な話をしてきましたが、ここからは実務的な企画方法について整理します。
オフラインカンファレンスは検討項目が非常に多岐にわたるため、ここでは全体像を俯瞰できる形でポイントを列挙します。

下記を鑑みてイベントの企画書を作成する必要があります。
イベント企画書のテンプレートもご用意しておりますので、是非ダウンロードして活用ください。

企画フェーズ

セッション内容企画
→ 認知獲得を目的としたセッション(基調講演・権威者登壇・スポンサー講演)と、理解・信頼醸成を目的としたセッション(顧客事例・実践ノウハウ共有)を明確に分けて設計する必要がある。また、参加者の心理変化を踏まえ、*「認知 → 理解 → 共感 → 信頼」*の順番でセッションを配置することが重要である。

登壇者選定
→ 自社社員だけで構成せず、顧客・業界有識者・第三者を積極的に登壇させることで、情報の客観性と信頼性を高める。特に権威性の獲得と信頼の獲得を目的に、「著名人」「顧客」の登壇は必須となる。

テーマ選定
→ 「聞き覚えはあるが、解像度が低い領域」を話していただけることが一番参加者の興味を集めることができます。
そのため、最先端すぎる話、抽象的すぎる話ではなく、上記領域を具体的に紐解くことが重要となる。

詳細設計フェーズ

会場選定(全体)
→ 会場はブランドイメージ・アクセス・回遊性を重視して選定する。特に初開催の場合、立地と会場の雰囲気は参加率・満足度に直結する。

駅(アクセス)
→ 最寄駅から徒歩5分以内が理想。アクセスが悪いと当日キャンセル率が高まり、集客効率を大きく下げる要因となる。
駅から直結の会場が最も良いです。

動線
→ 受付からセッション会場、ホワイエ、ブース、ネットワーキングエリアまで、参加者が迷わず自然に移動できる設計が必要。動線は「商談化」「交流」を促進する重要な要素である。

受付
→ 受付の管理するExcel、スプレッドシートの用意が必須である。
※受付用のツールなどを導入できる場合は、導入した方が良い。
イベントツール例)Event Hub、eventos、イーべ!、Eventory、など
また、受付の人数は想定参加者人数÷50名を目安にした方が良い。

セッション会場
→ 視認性・音響・スクリーンサイズなどを事前に確認し、登壇内容が最大限伝わる環境を整える。後方席の体験品質にも配慮することが重要。

ホワイエ
→ 交流・展示・情報収集のハブとなる空間。ブース配置や導線設計により、自然な会話が生まれる設計を意識する。
特に、お手洗いや飲食物の提供スペースを活用し、人が必ず回遊するように設計する必要がある。

控室
→ 登壇者が集中できる環境を用意し、進行表・資料・タイムスケジュールを事前に共有することで、当日のトラブルを防止する。
また、控室には必ず利用者の名前を張り出す必要がある。

商談化動線設計
→ セッション後や休憩時間に、自然に商談・個別相談へ進める導線を設計する。「信頼が醸成された直後」が最も商談化しやすいタイミングである。
コンシェルジュのような人員をアサインして、ブースへ誘導するのも一つの手法である。

ブース設計
→ サービス説明の場ではなく、「対話のきっかけ」を作る場として設計する。説明資料よりも、会話を促進する仕掛けを重視する。
わかりやすいメッセージを一つに絞りブースに装飾し(パネルを貼るなど)、あとは導入事例の掲載のみなどにとどめる。

ネットワーキング/会食設計
→ 立食・着席・テーマ別テーブルなど形式を明確にし、偶発的な出会いが生まれやすい構成にする。主催側が適度に会話をファシリテートすることも重要。

アンケート設計
→ 満足度調査だけでなく、興味関心・課題感・次のアクション意向を把握できる設問設計にすることで、イベント後の施策につなげやすくなる。

集客フェーズ

LP作成
→ 登壇者の顔がTOPページでわかるように設計することが重要である。
あとは情報量をシンプルに、申し込みまでの動線を作る必要がある。

集客チャネル選定
→ 自社ハウスリスト(集客目標の25%程度目安)、スポンサーハウスリスト(集客目標の25%程度目安)、広告経由(集客目標の40%程度目安)、オーガニック経由(集客目標の10%程度目安)、などで設計する必要がある。

広告施策
→ 集客ペルソナによるが、一般レイヤーまで集客する場合は平均申込単価¥5,000~¥10,000、課長レイヤー以上に絞るor大手企業集客のみに絞る場合は平均申込単価¥15,000~¥30,000で想定し、施策を設計する必要がある。

共催施策
→ ターゲットが重なる企業との共催により、集客効率とイベントの信頼性を同時に高めることができる。
※リードを共催先に提供しすぎると、参加者の体験を悪くするので、制限は必要である。

集客リード管理
→ CRMを活用し、簡易する必要がある。(リマインドの運用やアンケート結果との紐付けのために)

リマインド運用
→ 開催1ヶ月前程度から週に1回はリマインドを目的とした登壇内容の一部公開メールなどを送る必要がある。
開催1週間前からは、5日前、3日前、2日前、前日、当日×2回程度のリマインドは実施する必要がある。
また、リマインドを目的としたお電話も非常に有効である。

当日運営・コスト管理

当日運営(全体)
→ 進行表・役割分担・緊急時対応を事前に明確化し、属人化を防ぐ。
最低限、下記役割は明確にすべきである。
「登壇者対応」「受付担当」「セッション会場担当」「全体管掌」など

コスト管理(発生コスト)
→ 集客広告費、会場施工費用などは直前まで変動する可能性があるため、想定の110%程度で予算を組む必要がある。
残りの予算は原則6ヶ月前時点、遅くとも3ヶ月前時点には確定させる必要がある。

スポンサー設計
→ 前提、競合する会社、参加者と属性が大きく異なる会社はスポンサーに入っていただいた場合に体験が悪くなるので、入れるべきではない。
その上で、参加者に学び(コンテンツ)を届けることができる会社にスポンサーに入っていただく必要がある。

オフラインカンファレンスを創る際のスケジュール/工程表の作り方

では、上記のような様々な要素を考えてオフラインカンファレンスを企画する場合、どのようなスケジュールで準備するべきか、を解説いたします。
オフラインカンファレンスを成功させるには、最低でも4か月、平均すると7〜9か月程度の準備期間が必要です。
※企画書のテンプレートには工程表のテンプレートも記載がございますので、是非活用ください。

以下は一般的なスケジュール例です。

フェーズ時期目安主な内容
① 企画要件整理・制作会社選定7〜9か月前目的整理、ペルソナ設計、規模・時期決定、制作会社選定
② キックオフ6か月前関係者全体で目的・スケジュール・予算を合意
③ 企画詳細確定6〜5か月前会場決定、基調講演登壇者決定、テーマ確定
④ スポンサー開拓・決定6〜4か月前スポンサー企業への提案、契約締結
⑤ セッション内容詳細確定5〜1か月前登壇者MTG、セッション構成確定、資料作成
⑥ 外部パートナー確定4〜2か月前デザイン・施工・映像・司会など確定
⑦ 集客3〜0か月前LP公開、広告・共催・リード運用
⑧ 各種事前MTG1〜0.5か月前登壇者・運営・施工・映像各社と最終調整
⑨ リハーサル前日〜当日全体進行・映像・音響の最終確認
⑩ イベント実施当日カンファレンス本番実施

まとめ

今回は、オフラインカンファレンスについて解説させていただきました。
今後の事業成長におけるテーマの一つとして「選ばれる購買体験作り」にどの企業も注力する必要が出てくるかと思います。
その際の一つの打ち手として、是非皆様もオフラインカンファレンスへ着手してみてはいかがでしょうか。

弊社(株式会社Growth DX)はオフラインカンファレンスの企画/集客/運営、またスポンサー戦略の設計〜開拓など、オフラインカンファレンスを全般ご支援させていただいております。
オフラインカンファレンスを検討されている企業様は是非一度お問い合わせくださいませ。
※お問い合わせ内容について、イベント支援を選択の上でお問い合わせくださいませ。

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